歌詳細

こもりくの初瀬小国によばひせす我が天皇よ奥床に母は寝たり外床に父は寝たり起き立たば母知りぬべし出で行かば父知りぬべしぬばたまの夜は明け行きぬここだくも思ふごとならぬ隠り妻かも

項目 内容
番号 13-3312
漢字本文 隠口乃長谷小国夜延為吾天皇寸与奥床仁母者睡有外床丹父者寐有起立者母可知出行者父可知野干玉之夜者昶去奴幾許雲不念如隠孋香聞
読み下し文 こもりくの初瀬小国によばひせす我が天皇よ奥床に母は寝たり外床に父は寝たり起き立たば母知りぬべし出で行かば父知りぬべしぬばたまの夜は明け行きぬここだくも思ふごとならぬ隠り妻かも
訓み こもりくのはつせをくにによばひせすわがすめろきよおくとこにはははねたりとどこにちちはねたりおきたたばはははしりぬべしいでいかばちちしりぬべしぬばたまのよはあけゆきぬここだくもおもふごとこもりづまかも
現代語訳 隠り国の初瀬小国に出かけてきて、求婚なさるわが天皇よ。奥の床に母は寝ている。外の床に父は寝ている。起き出したら母が知ってしまうだろう。出ていったら父にわかってしまうだろう。――ぬばたまの夜は明けて行ってしまった。ひどく思いどおりにならない隠り妻の私よ。
歌人 作者未詳 /
歌体 長歌
時代区分 不明
部立 問答(問答歌)
季節 なし
補足 不明//
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】泊瀬小国
【故地名読み】はつせおくに
【現在地名】奈良県桜井市
【故地説明】泊瀬地方の意。
【地名】泊瀬小国
【現在地名】長谷とも書く。奈良県桜井市初瀬を中心に宇陀郡榛原町の一部にかけての一帯。大和から伊賀・伊勢に出る通路に当る。