歌詳細

葦辺行く雁の翼を見るごとに君が帯ばしし投矢し思ほゆ

項目 内容
番号 13-3345
漢字本文(題詞) 反歌
漢字本文 葦邊徃鴈之翅乎見別公之佩具之投箭之所思
漢字本文(左注) 右二首。但、或云此短歌者、防人之妻所作也。然則應知長歌亦此同作焉。
読み下し文(題詞) 反歌
読み下し文 葦辺行く雁の翼を見るごとに君が帯ばしし投矢し思ほゆ
読み下し文(左注) 右は二首。ただ、或は云はく「この短歌は、防人の妻の作りし所なり」といへり。然ればすなはち長歌もまたこれと同じく作れりと知るべし。
訓み あしへゆくかりのつばさをみるごとにきみがおばししなげやしおもほゆ
現代語訳 葦辺を飛ぶ雁の翅を見るたびに、亡き君のつけておられた投げ矢が思われるよ。
現代語訳(左注) 右は二首。但し、あるいは「この短歌は防人の妻が作る所である」と云う。すると長歌もまた同様の作と知るべきである。
歌人 防人之妻 / さきもりのめ
歌体 短歌
時代区分 不明
部立 挽歌
季節 なし
補足 不明//
詠み込まれた地名 不明 / 不明