歌詳細

相模嶺の小峰見かくし忘れ来る妹が名呼びて我を音し泣くな

項目 内容
番号 14-3362
漢字本文 相模祢乃乎美祢見可久思和須礼久流伊毛我名欲妣弖吾乎祢之奈久奈
漢字本文(左注) 或本歌曰、「武蔵禰能/乎美禰見可久思/和須礼遊久/伎美我名可氣弖/安乎禰思奈久流」
読み下し文 相模嶺の小峰見かくし忘れ来る妹が名呼びて我を音し泣くな
読み下し文(左注) 或る本の歌に曰はく、「武蔵嶺の/小峰見かくし/忘れ行く/君が名かけて/吾を哭し泣くる」
訓み さがむねのをみねみかくしわすれくるいもがなよびてあをねしなくな
現代語訳 相模嶺が小さな頂を隠してしまうように山のかなたに忘れて来る妻の名を呼んで、私を泣かせるな。
現代語訳(左注) 或ル本ノ歌ニ曰ワク、武蔵嶺が小さな頂を隠してしまうように、私を忘れて行く君の名を口にして、私を泣かせることだ。
歌人 作者未詳 /
歌体 短歌
時代区分 不明
部立 相聞歌
季節 なし
補足 不明//
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】相模嶺
【故地名読み】さがむね
【現在地名】神奈川県
【故地説明】相模の国の山。伊勢原市・秦野市・厚木市にまたがる大山(一名雨降山、1246メートル)か。
【故地名】武蔵嶺
【故地名読み】むさしね
【現在地名】埼玉県
【故地説明】未詳。一説に埼玉県の秩父の武甲山(1336メートト)。
【地名】相模嶺
【現在地名】相模国内のどの山をさしたものか不明。