歌詳細

今日もかも明日香の川の夕さらず河蝦鳴く瀬の清けかるらむ〔或る本の歌の発句に云はく、明日香川今もかもとな〕

項目 内容
番号 3-356
漢字本文(題詞) 上古麻呂歌一首
漢字本文 今日可聞明日香河乃夕不離川津鳴瀬之清有良武〔或本歌發句云、明日香川今毛可毛等奈〕
読み下し文(題詞) 上古麻呂の歌一首
読み下し文 今日もかも明日香の川の夕さらず河蝦鳴く瀬の清けかるらむ〔或る本の歌の発句に云はく、明日香川今もかもとな〕
訓み けふもかもあすかのかはのゆふさらずかはづなくせのさやけかるらむ〔或本歌発句云、あすかがはいまもかもとな〕
現代語訳 今日もまた、明日香川の、夕方にいつも蛙の鳴く瀬は清らかだろうかなあ〔明日香川は今も、もしかして〕。
歌人 上古麻呂 / かみのこまろ
歌体 短歌
時代区分 不明
部立 雑歌
季節 なし
補足 上古麻呂/かみのふるまろ/上古麻呂
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】明日香川
【故地名読み】あすかがわ
【現在地名】奈良県高市郡
【故地説明】高市郡高取山(584メートル)の山中畑に発し、稲淵山の西麓を廻り、雷丘の南西及び藤原京址を北西に流れ大和川に注ぐ。巻14のものは一説に東国の川、所在未詳。
【故地名】明日香の川
【故地名読み】あすかのかわ
【現在地名】奈良県高市郡
【故地説明】明日香の川
【地名】明日香の川〈明日香川〉
【現在地名】奈良県高市郡畑の山中に発し、稲淵山の西麓を回り、甘橿丘の東北、藤原宮跡を経て大和川に注ぐ<同>