歌詳細

草枕旅を苦しみ恋ひ居れば可也の山辺にさ雄鹿鳴くも

項目 内容
番号 15-3674
漢字本文(題詞) 引津亭舶泊之作歌七首
漢字本文 久左麻久良多婢乎久流之美故非乎礼婆可也能山邊尒草乎思香奈久毛
読み下し文(題詞) 引津の亭に船泊して作れる歌七首
読み下し文 草枕旅を苦しみ恋ひ居れば可也の山辺にさ雄鹿鳴くも
訓み くさまくらたびをくるしみこひをればかやのやまへにさをしかなくも
現代語訳 草を枕の旅がつらいので家を恋していると、可也の山べで、さ男鹿が妻を恋して鳴くよ。
歌人 壬生使主宇太麻呂 / みぶのおみうだまろ
歌人別名 大判官, 大伴官 / だいはんぐわん
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 壬生宇太麻呂/みぶのうだまろ/大判官
詠み込まれた地名 筑前 / 福岡
関連地名 【故地名】可也の山
【故地名読み】かやのやま
【現在地名】福岡県糸島郡志摩町
【故地説明】福岡県糸島郡志摩町大字小金丸の可也山(365メートル)。引津浦の東方、小富士と呼ばれる。
【故地名】引津の亭
【故地名読み】ひきつのとまり
【現在地名】福岡県糸島郡志摩町
【故地説明】引津浦の湾内の船泊。当時の壱岐・対馬・朝鮮に渡る港。
【地名】可也の山辺
【現在地名】福岡県糸島郡志摩町にある可也山。高さ三六五㍍。岐志の東三キロメートルにあり、小富士とも呼ばれる。