歌詳細

橘の匂へる香かもほととぎす鳴く夜の雨にうつろひぬらむ

項目 内容
番号 17-3916
漢字本文(題詞) 十六年四月五日、獨居平城故宅作歌六首
漢字本文 橘乃尒保敝流香可聞保登等芸須奈久欲乃雨尒宇都路比奴良牟
読み下し文(題詞) 十六年の四月五日に、独り平城の旧き宅に居りて作れる歌六首
読み下し文 橘の匂へる香かもほととぎす鳴く夜の雨にうつろひぬらむ
訓み たちばなのにほへるかかもほととぎすなくよのあめにうつろひぬらむ
現代語訳 橘の匂い立つ香気は、ほととぎすの鳴く夜の雨に消えてしまっただろうか。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 なし
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良
関連地名 【故地名】奈良
【故地名読み】なら
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市を中心に、東の春日・高円の連山・北の奈良山・西の生駒山に囲まれた奈良盆地北部の地。元明天皇和銅三(710)年以降70余年間、平城京のいとなまれた所。