歌詳細

とぶさ立て船木伐るといふ能登の島山今日見れば木立繁しも幾代神びそ

項目 内容
番号 17-4026
漢字本文(題詞) 能登郡従香嶋津發船、射熊来村徃時作歌二首
漢字本文 登夫佐多氐船木伎流等伊布能登乃嶋山今日見者許太知之氣思物伊久代神備曽
読み下し文(題詞) 能登郡の香島の津より発船して、熊来村をさして往きし時に作れる歌二首
読み下し文 とぶさ立て船木伐るといふ能登の島山今日見れば木立繁しも幾代神びそ
訓み とぶさたてふなぎきるといふのとのしまやまけふみればこだちしげしもいくよかむびそ
現代語訳 鳥総を立てて船材を伐り出すという能登島の山よ、今日見ると木立が繁っている。幾とせを神さびて来たことか。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 旋頭歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 越中 / 富山
関連地名 【故地名】香島の津
【故地名読み】かしまのつ
【現在地名】石川県
【故地説明】石川県七尾市府中町の港か。鳳至郡穴水付近の鹿島説、同郡甲説もある。
【故地名】熊来の村
【故地名読み】くまきのむら
【現在地名】石川県鹿島郡中島町
【故地説明】石川県鹿島郡中島町の中心部一帯(旧熊木村)。七尾湾西湾の最奥部にあたり、浅海に臨む。
【故地名】能登の郡
【故地名読み】のとのこおり
【現在地名】石川県
【故地説明】能登国。当時は越中国に属していた。石川県の鹿島郡・七尾市一帯の地。
【故地名】能登の島山
【故地名読み】のとのしまやま
【現在地名】石川県石川県鹿島郡能登島町
【故地説明】石川県鹿島郡能登島町、七尾湾内の能登島のこと。
【地名】能登の島山
【現在地名】石川県鹿島郡能登島町の山地。