歌詳細

一本のなでしこ植ゑしその心誰に見せむと思ひそめけむ

項目 内容
番号 18-4070
漢字本文(題詞) 詠庭中牛麦花歌一首
漢字本文 比登母等能奈泥之故宇恵之曽能許己呂多礼尒見世牟等於母比曽米家牟
漢字本文(左注) 右、先國師従僧清見可入京師、因設飲饌饗宴。
于時主人大伴宿祢家持作此歌詞、送酒清見也。
読み下し文(題詞) 庭中の牛麦の花を詠める歌一首
読み下し文 一本のなでしこ植ゑしその心誰に見せむと思ひそめけむ
読み下し文(左注) 右は、先の国師の従僧清見が、京師に入るべく、因りて飲饌を設けて饗宴す。
時に主人大伴宿祢家持この歌詞を作りて、酒を清見に送れり。
訓み ひともとのなでしこうゑしそのこころたれにみせむとおもひそめけむ
現代語訳 一本のなでしこを私が庭に植えたその心は、誰に見せようと思い立ったのでしょう。
現代語訳(左注) 右は先の国師の従僧たる清見が帰京することになり、よって宴席を設けてもてなした。この時主人の大伴家持がこの歌を作り、酒を清見に送った。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 越中 / 富山