歌詳細

ぬばたまの夜渡る月を幾夜経と数みつつ妹は我待つらむそ

項目 内容
番号 18-4072
漢字本文 奴婆多麻能欲和多流都奇乎伊久欲布等余美都追伊毛波和礼麻都良牟曽
漢字本文(左注) 右、此夕月光遅流、和風稍扇。即因属目、聊作此歌也。
読み下し文 ぬばたまの夜渡る月を幾夜経と数みつつ妹は我待つらむそ
読み下し文(左注) 右は、この夕月の光遅く流れ、和風梢く扇ぐ。即ち属目に因りて、いささかこの歌を作れり。
訓み ぬばたまのよわたるつきをいくよふとよみつついもはわれまつらむそ
現代語訳 ぬばたまの夜空を渡る月を幾夜たったかと数えながら、都の妻は私を待っているだろうよ。
現代語訳(左注) 右は、この夜月光がゆるやかに光を投げ、静かな風が穏やかに吹いていたので、この風光をもって、一首を作ってみた。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 越中 / 富山