歌詳細

油火の光に見ゆる我が縵さ百合の花の笑まはしきかも

項目 内容
番号 18-4086
漢字本文(題詞) 同月九日、諸僚會少目秦伊美吉石竹之舘飲宴。
於時主人造白合花縵三枚、疊置豆器、捧贈賓客。各賦此縵作三首
漢字本文 安夫良火乃此可里尒見由流和我可豆良佐由利能波奈能恵麻波之伎香母
漢字本文(左注) 右一首、守大伴宿祢家持
読み下し文(題詞) 同じ月九日に、諸僚、少目秦伊美吉石竹の館に会ひて飲宴す。
時に、主人、百合の花縵三枚を造り、豆器に畳ね置きて、賓客に捧げ贈る。各々この縵を賦して作れる三首
読み下し文 油火の光に見ゆる我が縵さ百合の花の笑まはしきかも
読み下し文(左注) 右の一首は、守大伴宿祢家持
訓み あぶらひのひかりにみゆるわがかづらさゆりのはなのゑまはしきかも
現代語訳 燈火の光の中に見える私の蘰、この百合の花がほほえましいことよ。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 越中 / 富山