歌詳細

家にあらば妹が手まかむ草枕旅に臥せるこの旅人あはれ

項目 内容
番号 3-415
漢字本文(部立) 挽歌
漢字本文(題詞) 上宮聖徳皇子出遊竹原井之時、見龍田山死人悲傷御作歌一首(小墾田宮御宇天皇代。小墾田宮御宇者豊御食炊屋姫天皇也。諱額田、謚推古〕
漢字本文 家有者妹之手将纏草枕客尒臥有此旅人𪫧怜
読み下し文(部立) 挽歌
読み下し文(題詞) 上宮聖徳皇子の竹原井に出遊しし時に、竜田山の死れる人を見て悲傷びて作りませる御歌一首
〔小墾田宮に天の下知らしめしし天皇の代。小墾田宮に天の下知らしめししは、豊御食炊屋姫天皇なり。諱は額田、謚は推古〕
読み下し文 家にあらば妹が手まかむ草枕旅に臥せるこの旅人あはれ
訓み いへにあらばいもがてまかむくさまくらたびにこやせるこのたびとあはれ
現代語訳(部立) 挽歌
現代語訳(標目) 挽歌
現代語訳(題詞) 挽歌
現代語訳(序文など) 挽歌
現代語訳 家にいたら妻の手を枕としているであろうに、草を枕の旅路に倒れておられるこの旅人よ。ああ。
歌人 聖徳皇子 / しやうとこのみこ
歌人別名 上宮聖徳皇子 / かみつみやのしゃうとこのみこ
歌体 短歌
時代区分 第1期
部立 挽歌
季節 なし
補足 聖徳太子/しやうとくたいし/聖徳太子【上宮聖徳皇子】
詠み込まれた地名 大和 / 奈良
関連地名 【故地名】竹原井
【故地名読み】たかはらのい
【現在地名】大阪府柏原市
【故地説明】大阪府柏原市高井田の地。大和から龍田山を西に越えた道に当たり、大和川がその南の岸を回流している。離宮がおかれ(元正・聖武逗留)難波への往遷の要所であった。井は竹原山の石井その他に伝えているが不明。
【故地名】龍田山
【故地名読み】たつたやま
【現在地名】奈良県生駒郡三郷町
【故地説明】三郷町の西方、生駒の山脈の南部、信貴山の南端、大阪府柏原市にまたがる山地。
【故地名】小治田の宮
【故地名読み】おはりだのみや
【現在地名】奈良県高市郡明日香村
【故地説明】推古天皇(11<603>年以降)の皇居。