歌詳細

ほととぎす鳴く羽触にも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花〔一に云ふ、散りぬべみ袖に扱入れつ藤波の花〕

項目 内容
番号 19-4193
漢字本文 霍公鳥鳴羽觸尒毛落尒家利盛過良志藤奈美能花〔一云、落奴倍美袖尒古伎納都藤浪乃花也〕
漢字本文(左注) 同九日作之
読み下し文 ほととぎす鳴く羽触にも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花〔一に云ふ、散りぬべみ袖に扱入れつ藤波の花〕
読み下し文(左注) 同じ九日に作れり。
訓み ほととぎすなくはぶりにもちりにけりさかりすぐらしふぢなみのはな〔いつにいふ、ちりぬべみそでにこきれつふじなみのはな〕
現代語訳 霍公鳥が鳴く羽ばたきで散ってしまった。盛りが過ぎるらしい、藤波の花よ。
現代語訳(左注) 一ハ云ワク、散ってしまいそうなので袖に扱き入れた。藤波の花よ。同九日に作った。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 越中 / 富山