歌詳細

手束弓手に取り持ちて朝狩に君は立たしぬ棚倉の野に

項目 内容
番号 19-4257
漢字本文(題詞) 十月廿二日、於左大辨紀飯麻呂朝臣家宴歌三首
漢字本文 手束弓手尒取持而朝獦尒君者立之奴多奈久良能野尒
漢字本文(左注) 右一首、治部卿船王傳誦之、久邇京都時歌[未詳作主也]
読み下し文(題詞) 十月二十二日に、左大弁紀飯麻呂朝臣の家にして宴せる歌三首
読み下し文 手束弓手に取り持ちて朝狩に君は立たしぬ棚倉の野に
読み下し文(左注) 右の一首は、治部卿船王の伝え誦める、久邇の京都の時の歌なり。[いまだ作主を詳らかにせず]
訓み たつかゆみてにとりもちてあさかりにきみはたたしぬたなくらののに
現代語訳 手束弓を手にとり持って、朝狩にあなたはお立ちになった。棚倉の野に。
歌人 船王 / ふなのおほきみ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 不明//不明
詠み込まれた地名 山背 / 京都
関連地名 【故地名】久迩の都
【故地名読み】くにのみやこ
【現在地名】京都府相楽郡
【故地説明】天平12(740)年12月から同16年2月までの聖武天皇の帝都。大養徳恭仁大宮ともいう。中央を東西の木津川(泉川)が貫流し、鹿背山の東は瓶原盆地、西は木津平地、南北は山に囲まれた区域、皇城は加茂町例幣を中心とする一帯、大極殿址は瓶原小学校(登大路)裏の国分寺址に土壇と礎石をのこし、皇居址はその北方小字立川の京城芝の地という。
【故地名】棚倉の野
【故地名読み】たなくらのの
【現在地名】京都府
【故地説明】所在未詳。(1)京都府京田辺市大字田辺小字棚倉49番地の棚倉孫神社一帯の野。(2)木津川市山城町綺田(旧棚倉村)。
【地名】棚倉の野
【現在地名】京都府綴喜郡田辺町大字田辺小字棚倉の地とも、同府相楽郡山城町綺田および平尾の、現在、JR奈良線棚倉駅のある辺ともいう。