歌詳細

この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけり

項目 内容
番号 19-4268
漢字本文(題詞) 天皇、大后、共幸於大納言藤原家之日、黄葉澤蘭一株拔取令持内侍佐々貴山君、
遣賜大納言藤原卿并陪従大夫等御歌一首
命婦誦曰
漢字本文 此里者継而霜哉置夏野尒吾見之草波毛美知多里家利
読み下し文(題詞) 天皇と大后と、共に大納言藤原の家に幸しし日に、黄葉せる沢蘭一株を抜き取りて、内侍佐佐貴山君に持たしめ、
大納言藤原卿と陪従の大夫等とに遣賜へる御歌一首。
命婦誦みて曰はく
読み下し文 この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけり
訓み このさとはつぎてしもやおくなつののにわがみしくさはもみちたりけり
現代語訳 この里は霜が降りつづくのでしょうか。夏野で見た草は、すっかり黄葉しています。
歌人 作者未詳 /
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 孝謙天皇/こうけんてんわう/孝謙天皇
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良