歌詳細

山の際ゆ出雲の児らは霧なれや吉野の山の嶺にたなびく

項目 内容
番号 3-429
漢字本文(題詞) 溺死出雲娘子火葬吉野時、柿本朝臣人麻呂作歌二首
漢字本文 山際従出雲兒等者霧有哉吉野山嶺霏霺
読み下し文(題詞) 溺れ死りし出雲娘子を吉野に火葬りし時に、柿本朝臣人麻呂の作れる歌二首
読み下し文 山の際ゆ出雲の児らは霧なれや吉野の山の嶺にたなびく
訓み やまのまゆいづものこらはきりなれやよしののやまのみねにたなびく
現代語訳 山のあたりから出る雲――出雲娘子は霧だからか、そうではないのに、吉野の山の嶺にたなびくことよ。
歌人 柿本朝臣人麻呂 / かきのもとのあそみひとまろ
歌人別名 人麻呂
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 挽歌
季節 なし
補足 柿本人麻呂/かきのもとのひとまろ/柿本人麻呂
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】出雲
【故地名読み】いずも
【現在地名】島根県
【故地説明】国名。島根県東部の地。
【故地名】吉野
【故地名読み】よしの
【現在地名】奈良県吉野郡吉野町
【故地説明】奈良県吉野郡吉野町を中心とした一帯の地。集中では主として吉野離宮のあった吉野川を中心とした流域一帯の山河をさす。歌中では「み吉野」ともいう。→み吉野
【故地名】吉野の山
【故地名読み】よしののやま
【現在地名】奈良県吉野郡吉野町
【故地説明】吉野地方の山地。
【地名】1出雲:吉野の山
【現在地名】島根県の東部:奈良県吉野郡の山