歌詳細

風早の美保の浦廻の白つつじ見れどもさぶしなき人思へば〔或は云はく、見れば悲しもなき人思ふに〕

項目 内容
番号 3-434
漢字本文(題詞) 和銅四年辛亥。河邊宮人見姫嶋松原美人屍、哀慟作歌四首
漢字本文 加麻皤夜能美保乃浦廻之白管仕見十方不怜無人念者〔或云、見者悲霜無人思丹〕
読み下し文(題詞) 和銅四年辛亥。河辺宮人の姫島の松原に美人の屍を見て、哀慟びて作れる歌四首
読み下し文 風早の美保の浦廻の白つつじ見れどもさぶしなき人思へば〔或は云はく、見れば悲しもなき人思ふに〕
訓み かさはやのみほのうらみのしらつつじみれどもさぶしなきひとおもへば〔或云、みればかなしもなきひとおもふに〕
現代語訳 風早の美保の浦の白つつじを見ても心が楽しまない。亡き人を思うと〔見ると悲しいことよ。亡き人を思うと〕。
歌人 河辺宮人 / かはべのみやひと
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 挽歌
季節 なし
補足 河辺宮人/かはべのみやひと/河辺宮人
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】姫島
【故地名読み】ひめしま
【現在地名】大阪府大阪市
【故地説明】淀川河口にあった島。所在未詳。大阪市西淀川区姫島説、浪速区敷津西説、東淀川区南・北江口付近説などがある。
【故地名】美保の浦
【故地名読み】みほのうら
【現在地名】和歌山県日高郡美浜町
【故地説明】所在未詳。和歌山県日高郡美浜町大字三尾付近の海浜か。
【地名】美保の浦廻
【現在地名】所在未詳