歌詳細

大き海の水底深く思ひつつ裳引き平しし菅原の里

項目 内容
番号 20-4491
漢字本文 於保吉宇美能美奈曽己布可久於毛比都〻毛婢伎奈良之思須我波良能佐刀
漢字本文(左注) 右一首、藤原宿奈麻呂朝臣之妻石川女郎、薄愛離別、悲恨作歌也。[年月未詳]
読み下し文 大き海の水底深く思ひつつ裳引き平しし菅原の里
読み下し文(左注) 右の一首は、藤原宿奈麻呂朝臣が妻石川女郎の、愛薄らぎ離別せらえ、悲しび恨みて作れる歌なり。[年月いまだ詳らかならず]
訓み おほきうみのみなそこふかくおもひつつもびきならししすがはらのさと
現代語訳 大海の水底のように心深く思慕しつつ、裳裾を引いて地を平らにした、菅原の里よ。
現代語訳(左注) 右の一首は、藤原宿奈麿朝臣の妻、石川女郎が愛おとろえ離別されて、悲しみ恨んで作った歌である。作歌年月は不明。
歌人 石川郎女 (7) / いしかはのいらつめ
歌人別名 藤原宿奈麻呂朝臣之妻
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 石川郎女/いしかはのいらつめ/石川郎女(藤原宿奈麻呂妻)
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】菅原の里
【故地名読み】すがわらのさと
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市菅原町一帯の地。西大寺の南、平城京の右京三条南北の地。喜光寺(菅原寺)、式内菅原神社、垂仁・安康両天皇の菅原伏見東陵・同西陵がある。
【地名】菅原の里
【現在地名】奈良市菅原町の一帯。