歌詳細

采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く

項目 内容
番号 1-51
漢字本文(題詞) 従明日香宮遷居藤原宮之後、志貴皇子御作歌
漢字本文 婇女乃袖吹反明日香風京都乎遠見無用尒布久
読み下し文(題詞) 明日香宮より藤原宮に遷居りし後に、志貴皇子の作りませる御歌
読み下し文 采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く
訓み うねめのそでふきかへすあすかかぜみやこをとほみいたづらにふく
現代語訳 采女の袖を吹きひるがえす明日香の風、今は都が遠いので、空しく吹いている。
歌人 志貴皇子 / しきのみこ
歌人別名 芝基皇子, 志紀皇子, 施基皇子, 志貴親王 / しきのみこ, しきしんのう
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 志貴皇子/しきのみこ/志貴皇子
詠み込まれた地名 大和藤原京 / 奈良
関連地名 【故地名】明日香
【故地名読み】あすか
【現在地名】奈良県高市郡明日香村
【故地説明】(飛鳥)奈良県高市郡明日香村およびその付近、広くは東は稲淵山、南は桧隈、西は軽にかけての丘陵地、北は桜井市・橿原市および高取町の1部を含むが、普通は中心部の島庄・橘あたりから雷丘へかけての飛鳥川流域をさす。
【故地名】明日香の宮
【故地名読み】あすかのみや
【現在地名】奈良県高市郡明日香村
【故地説明】→明日香の清御原宮(天武天皇・持統天皇(8年まで)の宮。奈良県高市郡明日香村岡の国史跡「飛鳥宮跡」。)
【故地名】藤原の宮
【故地名読み】ふじわらのみや
【現在地名】奈良県橿原市
【故地説明】藤原京の皇居。高殿町の鴨公小学校の南側に大宮土壇(大極殿址)が森となって残されていたが、近年、小学校を移転して十二堂址を復原保存している。なお、文武天皇の時、同市醍醐町に移建されたとする説もある。
【地名】明日香
【現在地名】奈良県高市郡明日香村飛鳥を中心とする一帯の地