歌詳細

佐保川の岸のつかさの柴な刈りそねありつつも春し来たらば立ち隠るがね

項目 内容
番号 4-529
漢字本文(題詞) 又、大伴坂上郎女歌一首
漢字本文 佐保河乃涯之官能小歴木莫苅焉在乍毛張之来者立隠金
読み下し文(題詞) また、大伴坂上郎女の歌一首
読み下し文 佐保川の岸のつかさの柴な刈りそねありつつも春し来たらば立ち隠るがね
訓み さほがはのきしのつかさのしばなかりそねありつつもはるしきたらばたちかくるがね
現代語訳 佐保川の岸の高みの柴は刈らないで。そのままにして春になったら隠れて逢えるように。
歌人 大伴坂上郎女 / おほとものさかのうへのいらつめ
歌人別名 坂上郎女, 大伴郎女, 郎女, 大伴宿禰坂上郎女, 大伴氏坂上郎女, 佐保大納言卿之女, 母, 姑
歌体 旋頭歌
時代区分 第3期
部立 相聞歌
季節 なし
補足 大伴坂上郎女/おほとものさかのうへのいらつめ/大伴坂上郎女
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】佐保川
【故地名読み】さほがわ
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市東方の春日山中より発し、北の山裾を迂回して、市街の北郊で吉城川をあわせ、佐保を西流し、法華寺の南で南流し、率川・能登川をあわせ、大和郡山を過ぎ、磯城郡川西町大字吐田で初瀬川に合して大和川を注ぐ川。
【地名】佐保川
【現在地名】奈良市春日山に発し若草山を北麓を回って佐保を西流し、法蓮寺の南で南流、大和郡山市を経て磯城郡川西町北吐田で初瀬川と合流、大和川に注ぐ