歌詳細
項目 | 内容 |
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番号 | 巻1-63 |
漢字本文(題詞) | 山上臣憶良在大唐時憶本郷作歌 |
漢字本文 | 去来子等早日本邊大伴乃御津乃濱松待戀奴良武 |
読み下し文(題詞) | 山上臣憶良の大唐に在りし時に、本郷を憶ひて作れる歌 |
読み下し文 | いざ子ども早く日本へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ |
訓み | いざこどもはやくやまとへおほとものみつのはままつまちこひぬらむ |
現代語訳 | さあみんな、早く大和へ帰ろう。大伴の御津の浜の松も待ち恋うているだろう。 |
歌人 | 山上臣憶良 / やまのうへのおみおくら |
歌人別名 | 憶良, 良, 憶良, 憶良臣, 憶良大夫, 山上憶良, 山上憶良臣, 山上大夫, 山上, 良, 最々後人, 臣, 大夫 / おくら, ら |
歌体 | 短歌 |
時代区分 | 第3期 |
部立 | 雑歌 |
季節 | なし |
補足 | 山上憶良/やまのうへのおくら/山上憶良 |
詠み込まれた地名 | 唐 / 中国 |
関連地名 | 【故地名】大伴の御津 【故地名読み】おおとものみつ 【現在地名】大阪府大阪市 【故地説明】難波の御津ともいう。大伴の地にあった港。難波宮のあった上町台地の一角、位置未詳。南区三津寺町はその遺称か。 【故地名】三津の浜 【故地名読み】みつのはま 【現在地名】大阪府大阪市 【故地説明】難波(大阪市)の湊、所在未詳。→難波の御津・大伴の御津上町台地の西方にあった海浜地で大阪市南区三津寺町はその遺称か。(1) 【故地名】唐 【故地名読み】もろこし 【現在地名】中華人民共和国 【故地説明】(大唐)中国の唐の国のこと。→大唐・唐 【故地名】大和 【故地名読み】やまと 【故地説明】(倭・日本)大和朝廷の勢力のおよんだ範囲をあらわす語で、奈良県天理市大和(大和神社がある)あたりの地方名から起こり、大和中央平原部、奈良県全体、近畿一帯から日本全国の総名へと発展したという。集中の歌は大和中央平原部・大和国(奈良県全体)・日本国の総名など種々に用いている。 【地名】日本:大伴の三津 【現在地名】日本全体:大阪市から堺市にかけての港 |