歌詳細

いかならむ時にか妹をむぐらふの汚なきやどに入りいませなむ

項目 内容
番号 4-759
漢字本文 何時尒加妹乎牟具良布能穢屋戸尒入将座
漢字本文(左注) 右、田村大嬢坂上大嬢、並是右大辨大伴宿奈麻呂卿之女也。卿、居田村里、号曰田村大嬢。
但、妹坂上大嬢者、母、居坂上里。仍曰坂上大嬢。于時姉妹諮問、以歌贈答。
読み下し文 いかならむ時にか妹をむぐらふの汚なきやどに入りいませなむ
読み下し文(左注) 右は、田村大嬢と坂上大嬢と、並にこれ右大弁大伴宿奈麻呂卿の女なり。卿は田村の里に居み、号を田村大嬢と曰へり。
ただ、妹の坂上大嬢は、母、坂上の里に居む。よりて坂上大嬢と曰へり。時に、姉妹諮問ふに、歌を以ちて贈答せり。
訓み いかならむときにかいもをむぐらふのきたなきやどにいりいませなむ
現代語訳 いつ、あなたを迎えて、このむさくるしいわが家にお入れ申し上げることでしょう。
現代語訳(左注) 右は、田村大嬢と坂上大嬢とは共に大伴宿奈麿の娘である。宿奈麿は山村の地に住み、娘は田村大嬢とよばれた。
但し妹の坂上大嬢は母親が坂上の地に住んだので坂上大嬢といった。この時姉妹が起居を問うのに歌をもって贈答したものである。
歌人 大伴田村大嬢 / おほとものたむらのおほをとめ
歌人別名 田村大嬢, 大伴田村大娘, 大伴宿奈麻呂卿之女, 大伴田村家之大嬢, 田村大嬢 / たむらのおほいらつめ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 相聞歌
季節 なし
補足 大伴田村大嬢/おほとものたむらのおほいらつめ/大伴田村大嬢【大伴田村家之大嬢】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】坂上の里
【故地名読み】さかのうえのさと
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市法華寺町北町あたりか。磐之媛命の平城坂上陵がある。一説に生駒郡三郷町大字立野の坂上。
【故地名】田村の里
【故地名読み】たむらのさと
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市法華寺町付近。佐保の西、現法華寺の東、菰川が暗峠道と交叉するあたり。平城京の左京三条一坊付近にあたる。一説に天理市田町。