歌詳細

秋さらば今も見るごと妻恋ひに鹿鳴かむ山そ高野原の上

項目 内容
番号 1-84
漢字本文(標目) 寧樂宮
漢字本文(題詞) 長皇子与志貴皇子於佐紀宮倶宴歌
漢字本文 秋去者今毛見如妻戀尒鹿将鳴山曽高野原之宇倍
漢字本文(左注) 右一首長皇子
読み下し文(標目) 奈良宮
読み下し文(題詞) 長皇子の志貴皇子と佐紀宮にともに宴せる歌
読み下し文 秋さらば今も見るごと妻恋ひに鹿鳴かむ山そ高野原の上
読み下し文(左注) 右の一首は長皇子
訓み あきさらばいまもみるごとつまこひにかなかむやまそたかのはらのうへ
現代語訳 秋になると、今ご覧のように妻を恋いしがって鹿が鳴く山なのですよ。この高野原の上は。
歌人 長皇子 / ながのみこ
歌人別名 長親王 / ながしんのう
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 長皇子/ながのみこ/長皇子
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良
関連地名 【故地名】佐紀の宮
【故地名読み】さきのみや
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】天武天皇皇子長皇子の宮、宮址は未詳。
【故地名】高野原
【故地名読み】たかのはら
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市佐紀町の佐紀丘陵の西南方一帯。佐紀西町の西北山陵町に高野山陵(孝謙天皇陵)があり、西大寺(高野寺ともいわれた)がある。
【故地名】奈良の宮
【故地名読み】ならのみや
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】平城京の皇居。奈良市佐紀東・中町の南、近鉄の北側に大極殿跡があり、付近約1キロ平方にわたり宮址が保存されている。
【地名】高野原
【現在地名】奈良市佐紀町の佐紀丘陵から西南にかけての一帯の原