歌詳細

梅の花夢に語らくみやびたる花と我思ふ酒に浮かべこそ〔一に云ふ、いたづらに我を散らすな酒に浮かべこそ〕

項目 内容
番号 5-852
漢字本文 烏梅能波奈伊米尒加多良久美也備多流波奈等阿例母布左氣尒于可倍許曽〔一云、伊多豆良尒阿例乎知良須奈左氣尒宇可倍己曽〕
読み下し文 梅の花夢に語らくみやびたる花と我思ふ酒に浮かべこそ〔一に云ふ、いたづらに我を散らすな酒に浮かべこそ〕
訓み うめのはないめにかたらくみやびたるはなとあれもふさけにうかべこそ〔いつにいふ、いたづらにあれをちらすなさけにうかべこそ〕
現代語訳 梅の花が夢に語ることには、風流な花だと私は思う、さあ酒に浮かべてほしい、と〔空しく私を散らしてしまうな。酒に浮かべてほしい、と〕。
歌人 大伴宿禰旅人 / おほとものすくねたびと
歌人別名 師, 大納言, 大伴卿, 老, 大伴淡等, 大伴卿, 僕, 主人, 帥, 帥老, 大納言, 大納言卿, 大宰帥, 中納言, 後人, 卿 / そち, だいなごん
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 雑歌
季節 なし
補足 大伴旅人/おほとものたびと/
詠み込まれた地名 不明 / 不明