歌詳細

玉くしげみむまど山のさな葛さ寝ずは遂にありかつましじ〔或る本の歌に曰はく、玉くしげ三室戸山の〕

項目 内容
番号 2-94
漢字本文(題詞) 内大臣藤原卿報贈鏡王女歌一首
漢字本文 玉匣将見圓山乃狭名葛佐不寐者逐尒有勝麻之自〔或本歌曰、玉匣三室戸山乃〕
読み下し文(題詞) 内大臣藤原卿の鏡王女に報へ贈れる歌一首
読み下し文 玉くしげみむまど山のさな葛さ寝ずは遂にありかつましじ〔或る本の歌に曰はく、玉くしげ三室戸山の〕
訓み たまくしげみむまどやまのさなかづらさねずはつひにありかつましじ〔あるほんのうたにいはく、たまくしげみむろとやまの〕
現代語訳 玉くしげを開けて見る―みむまど山のさな葛、その葛の名のようにさ寝ず―共寝をせずには、耐えられないだろう〔玉くしげ三室戸山の〕。
歌人 藤原朝臣鎌足 / ふぢはらのあそみかまたり
歌人別名 藤原卿(2), 藤原朝臣, 内大臣, 内臣, 藤原卿, 内大臣 / ふぢはらのまへつきみ, うちのおほまへつきみ
歌体 短歌
時代区分 第1期
部立 相聞歌
季節 なし
補足 藤原鎌足/ふぢはらのかまたり/藤原鎌足
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】みむまど山
【故地名読み】みむまどやま
【故地説明】御馬処山か。所在未詳。
【故地名】三室戸山
【故地名読み】みむろとやま
【現在地名】奈良県
【故地説明】三室の山のこと。一説に山名として京都府宇治市莵道滋賀谷の三室戸寺のある山。