歌詳細

いざ子ども香椎の潟に白たへの袖さへ濡れて朝菜摘みてむ

項目 内容
番号 6-957
漢字本文(題詞) 冬十一月、大宰官人等奉拜香椎廟訖退歸之時、馬駐于香椎浦各述懐作歌
帥大伴卿歌一首
漢字本文 去来児等香椎乃滷尒白妙之袖左倍所沾而朝菜採手六
読み下し文(題詞) 冬十一月、大宰の官人等の香椎の廟を拝み奉り訖へて退り帰りし時に、馬を香椎の浦に駐てて各懐を述べて作れる歌帥大伴卿の歌一首
帥大伴卿の歌一首
読み下し文 いざ子ども香椎の潟に白たへの袖さへ濡れて朝菜摘みてむ
訓み いざこどもかしひのかたにしろたへのそでさへぬれてあさなつみてむ
現代語訳 さあみんな、香椎の干潟に白い衣の袖までも濡らして朝食の海藻を摘もうよ。
歌人 大伴宿禰旅人 / おほとものすくねたびと
歌人別名 師, 大納言, 大伴卿, 老, 大伴淡等, 大伴卿, 僕, 主人, 帥, 帥老, 大納言, 大納言卿, 大宰帥, 中納言, 後人, 卿 / そち, だいなごん
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 雑歌
季節
補足 大伴旅人/おほとものたびと/大伴旅人【帥大伴卿】
詠み込まれた地名 筑前 / 福岡
関連地名 【故地名】香椎の浦
【故地名読み】かしいのうら
【現在地名】福岡県福岡市東区
【故地説明】香椎の地の西方の海辺。
【故地名】香椎の潟
【故地名読み】かしいのかた
【現在地名】福岡県福岡市東区
【故地説明】香椎の地の西方の海辺。
【故地名】香椎の廟
【故地名読み】かしいのみや
【現在地名】福岡県福岡市東区
【故地説明】香椎宮。仲哀天皇・神功皇后を祀る。仲哀天皇崩御の故地と伝える。
【地名】香椎の潟
【現在地名】福岡市東区香恣椎の海岸の潮干潟