歌詳細

住吉の粉浜のしじみ開けも見ず隠りてのみや恋ひ渡りなむ

項目 内容
番号 6-997
漢字本文(題詞) 春三月、幸于難波宮之時歌六首
漢字本文 住吉乃粉浜之四時美開藻不見隠耳哉恋度南
漢字本文(左注) 右一首、作者未詳。
読み下し文(題詞) 春三月に、難波宮に幸しし時の歌六首
読み下し文 住吉の粉浜のしじみ開けも見ず隠りてのみや恋ひ渡りなむ
読み下し文(左注) 右の一首は、作者いまだ詳らかならず
訓み すみのえのこはまのしじみあけもみずこもりてのみやこひわたりなむ
現代語訳 住吉の粉浜のしじみが固く殻をとじて開けようともせず隠っているように、心にひめて恋い続けるのだろうか。
歌人 作者未詳 /
歌体 短歌
時代区分 不明
部立 雑歌
季節
補足 不明//
詠み込まれた地名 河内 / 大阪
関連地名 【故地名】粉浜
【故地名読み】こはま
【現在地名】大阪府大阪市
【故地説明】大阪市住吉区粉浜東之町、住之江区粉浜、同西一帯の地。上野台地の西方、かつて海浜地であったところ。
【故地名】住吉
【故地名読み】すみのえ
【現在地名】大阪府大阪市住吉区
【故地説明】大阪市住吉区を中心とした一帯の地。海神をまつる住吉神社がある。当時開港場として知られていた。
【故地名】難波の宮
【故地名読み】なにわのみや
【現在地名】大阪府大阪市
【故地説明】仁徳天皇の高津宮・孝徳天皇の難波長柄豊碕宮・聖武天皇の難波宮をいう。宮址はいずれも高津宮とほぼ同地。
【地名】住吉:粉浜
【現在地名】大阪市住吉区:大阪市住吉区粉浜東ノ町・中ノ町・本町西ノ町の一帯